しずく「自分を増やす…?」
璃奈「そう。文字通りこれを押した人は2人に増える。効果は永続。押してみる?しずくちゃん」
しずく「なんで私に聞くの!?」
璃奈「しずくちゃん、研究熱心だから。演技の参考にでもなるかなと思った。璃奈ちゃんボードワクワク」
しずく「いくら何でも不気味すぎるよ…双子とかだったら分かるけど全く同じ人が2人いるとかホラーだよ…」
璃奈「残念。本当は誰かに押してもらって色々データを取りたかったけど、しずくちゃんの言う通りリスクは大きい。責任持って私が処分しておくよ」
しずく「ちょっと今回の発明はね…」
璃奈「間違えて押さないようにケースに戻す。しずくちゃん、ボタンをこっちに持ってきてくれるかな」
しずく「全くもう…これで誰かが押したら大惨事に…」ポチリ
璃奈「あ」
しずく「あっ」
しずく「先に言ってよ!押しちゃったじゃん!」
しずく「そうだよ!璃奈さんが持ってきてくれたらよかったのに!」
璃奈「ご、ごめん。落ち着いて、しずくちゃん達」
しずく「しずくちゃん…」クルッ
しずく「達…?」クルッ
璃奈「やば…本当に増えてる…璃奈ちゃんボード唖然」アワワ
しずく「…」
しずく「…」
しずく「璃奈さん!」クワッ
しずく「ふざけないで!こっちは一大事なんだよ!?」プンスコ
璃奈「2人で怒らないで…怖さ倍増」ビクビク
しずく「そりゃ怒るよ!」
しずく「この先の生活とかどーするの?このままじゃ不便すぎるよ!?」
璃奈「分かった。私が元に戻すボタンをなるべく早く作るからしずくちゃん達は一旦家に帰ってもらってもいいかな?多分この状況で同好会のみんなに見られると色々とまずいかも」
しずく「え…この状態で帰るって…」
しずく「つまり…」
璃奈「一緒に暮らして貰うことになる。璃奈ちゃんボード同棲」キャピッ
しずく「え…」
しずく「えぇ…」
しずく「「えぇ〜〜〜〜〜〜!!???」」
しずく「とりあえず帰ってきたまではいいけど…」
しずく「…」
しずく「本物…だよね?」
しずく「……」
しずく「偽物…?」
しずく「しずく!!」ガバッ
しずく「ふざけないで!!」ウガーッ
しずく「怒ってる?」
しずく「怒ってないよっ!!!」バンッ
しずく「(怒ってるじゃん…)」
しずく「今」
しずく「え」
しずく「子供っぽいとか思ったでしょ」
しずく「…」
しずく「思ってないよ?」
しずく「絶対思ってるもん!」
しずく「(ちょっとめんどくさい)」
しずく「思ってるもん…ぐす……うぇ…」
しずく「(泣いてる…)」
しずく「ゔぇ〜〜〜ん!!うぇっ…ひっく…うぅ……」
しずく「(私情緒不安定すぎない?)」
しずく「うぅ…酔ってないもん…まだ16歳だし…」
しずく「そっかぁ」
しずく「そうなの…」
しずく「(そうなんだ)」
しずく「……」
しずく「……」
しずく「とりあえず、晩御飯とか…食べます?」
しずく「食べる!」
しずく「何?」
しずく「居間にお母さんいるよね」
しずく「いるね。私のお母さんが」
しずく「私達のお母さんだね」
しずく「一緒だね💙」
しずく「(それはそう)」
しずく「なんだろ…その…私達、家族みたいだね……」ポッ
しずく「(家族っていうか本人だけどね)」
しずく「うん」
しずく「私達2人いるじゃん」
しずく「…」
しずく「「…どうしよう」」
しずく「本気なの?」
しずく「え?」
しずく「言うの?お母さんに。実はあなたの娘は2人いましたって」
しずく「あ〜生き別れ的なパターンかな?」
しずく「(文字通り生きて分かれたけどね。物理的に)」
しずく「そもそもあなた、私なの?」
しずく「は?」
しずく「今疑ってる場合じゃなくない?」
しずく「どっちが本物のしずくか決めないと…」
しずく「そんな待ってよ」
しずく「いい?しずく。人生には大きな決断を下さなきゃいけないときがあるの…それが今来たんだよ」
しずく「そんなぁ…」
しずく「勝負するよ。勝ったら桜坂しずく」
しずく「負けたら」
しずく「名も無き役者」
しずく「嘘だっ!!!」
訂正
しずく「さあ立って…」
しずく「どうする気?」
しずく「簡単だよ」
しずく「え…」
しずく「最後に立っていた方が…本物だよ」
しずく「そんな…」
しずく「戦わなきゃ、生き残れない…立って!」
しずく「しずくぅ…私戦いたくないよ…なんで争わなきゃ行けないの……」
しずく「うっ…泣き落としする気…?そんな小芝居引っかからないんだからね!」
しずく「ゔぅ〜〜やだよぉやだぁ〜…うっうっ」グスグス
しずく「泣かないでよ…何歳なの…」
しずく「いいじゃん!泣くよぉ!ぐすっ…だって人生で初めて自分と喧嘩してるんだもん…泣きたくもなるよぉ…うぅ…」
しずく「あ゛ぁ゛〜〜」ゲンナリ
しずく「うぇ……ゔぅ〜〜」グスグス
しずく「やめて…泣かないでよ……こっちまで調子が…あれ?」ポロッ
しずく「しずくぅ……」ウルウル
しずく「おかしいな…こんなのっ…平気なのに…うっ…」ポロポロ
しずく「ぐすっ、うぇ…」ウルウル
しずく「ううぅ……ずっ…ぐぅ…」ポロポロ…
しずく「「ゔぇえっ…うぐ…うあああああああーーん!!!」」ビェエエエ!
しずく「私の方こそ…うぇ……しずく全部押し付けてた…私がしずくのことも考えなきゃなのに……私は…私は…」ウルウル
しずく「いいんだよ…しずく。私も子供だった。自分のことしか考えてなかったから…」
しずく「しずくぅ……」グスグス
しずく「でも…私も私だもんね…」
しずく「うんっ…うん!」
しずく「ぐすっ…。当たり前すぎて…さ、すっかり忘れちゃってた」ニコッ
しずく「じずぐっ゛!!」ボロボロ!
しずく「おいで、しずく。私達…うぅ…うっ…私達、ずっと一緒だよっ……」ポロポロ
しずく「しずくぅー!!」ダキッ
しずく「しずくー!!」ギュッ
しずく「だね」ギュッ
しずく「それにしても…しずくの泣いてるところ初めて見たな…」
しずく「前かすみさんの前でも泣いてたよね…」ジトー
しずく「あっ…それは…まあ色々あったじゃん」
しずく「そうだけどさ…しずくに初めて会ったのは私なのに…」ギュウ…
しずく「なーに、妬いてるの?かすみさんに」
しずく「ちがっ、違わないけど…」
しずく「けど?」
しずく「なんか悔しいじゃん…しずくには私がいるのにさ…」
しずく「しずく…」
しずく「なーんて、勝手だよね!また私、自分のこと」
しずく「やめて」
しずく「しずく?」
しずく「私のことを責めないで。しずくが苦しんでるところ…見たくない…」
しずく「優しいね。しずく」
しずく「そりゃあ、私ですから。しずくのことよーく分かってるからね」
しずく「そっか。そうだよね。生まれたときから一緒だもんね」
しずく「そうだね…」
しずく「ふふっ。まるで幼馴染みたい」
しずく「素敵だね」
しずく「ね」
しずく「じゃあ、行こっか」ギュ
しずく「そうだね」ギュ
しずく「お母さん。私、紹介したい人がいるの。会ってくれないかな」
しずく母「あら。しずくもそんな年頃になったのね。その…大切な方って」
しずく「うぅ……」カァア
しずく母「うふふ。かわいいわね。しずくのそんな表情初めてみたわ。ね、どんな人なの…?」
しずく「あの…その……普段は真面目なんだけど…ちょっと子供っぽいところがあって…かわいくて…意地っ張りな部分もあるけどほっとけなくて…」
しずく母「(我が娘ながら雄弁ね。そこまで惚れ込んでいる相手なの…もしかしてこれって…俗に言うアレよね…交際相手ってやつよね!?)」
しずく「目が離せない…とても大切な人なの…ちょっとびっくりするかもしれないけど…お母さんには分かってて欲しいから…」テレテレ
しずく母「あら〜」
しずく「だから、紹介するね。入って」
しずく「お母さん。改めまして。私、桜坂しずくと言います」
しずく母「えっ」
訂正
しずく「…」
しずく「……」
しずく母「えっえっ何?」
しずく「もう、堅苦しいって。自分のお母さんだから普通でいいじゃん」
しずく「しずくがかしこまった言い方するからだよ…あんな顔真っ赤にしてさ…ま、まるで」
しずく「いやぁ…」カァッ
しずく「こ、恋人みたいに…」テレッ
しずく「言わないで…」
しずく「でも私、しずくが大好きだから…」ボソッ
しずく「ひぅ…耳元で…囁かない、でよ……」ゾクッ
しずく「ん〜?いいじゃん。かわいい耳だね……好き…大好きだよ、しずく」耳ペロッ
しずく「ゃんっ……」ピクッ
しずく「身体震えてるよ…」レロレロ
しずく「いや…お母さんんっ…はぁっ!お母さんが見て…るよ…ぅん…!」
しずく「見せつけちゃおうよ。私としずくが仲良しラブラブな関係なところをさ…ね。…かわいいよ、しずく」チュプ…
しずく「ぁあん!!」ビクンッ
訂正
しずく「はぁ…はぁ……」プルプル
しずく「しずく、しょっぱい…ん…」チュ
しずく母「…」
しずく「ほら、お母さんが見てるよ…」チュッチュ
しずく「いやぁ…見ないで……いやぁ…」
しずく「しずくが成長してさ…女の子になったところも見せてあげよっか……」
しずく「やだぁっ……しずく以外に見られたくない…」ギュッ
しずく「そっか。そうだよね。じゃあ続きはまた今度にしよっか」スリッ
しずく「んんんっ!!」ビクッビクン
しずく「ふふっ」ナデナデ
しずく「んはぁっ……はぁっ…はぁ…」グッタリ
しずく「そういうことだから…よろしくね、お母さん」
しずく「あひ、あひぃ……おやす、みぃ…お母さん」
バタン
しずく母「…」
しずく母「しずくも成長して…もうすっかり大人の女性の仲間入りだわ」
しずく母「ふふっ。明日はお赤飯ね」
しずく「もうっ!お母さんに誤解されちゃうじゃん!!」
しずく「えー?」
しずく「私達は清い関係なのに…」
しずく「そうだよね」サワッ
しずく「あっ…」ブルッ
しずく「えへ」
しずく「もー!触るの禁止!」
しずく「わっ」
しずく「しずくって本当えっち!頭の中性欲まみれなの?」
しずく「失礼な。あんな妄想ノート書いてるくせに」
しずく「それとこれとは別!いい?お母さんがいるときは絶対私に触らないで!」
しずく「えー?今夜2人で寝るのに?触れないとか無理だよ?」
しずく「布団で寝てもらいます」
しずく「やだー!え、お風呂での洗いっこは?」
しずく「しません!」
しずく「そんなぁ…」
しずく「あ…」
しずく「あんなこと言って…結局は身体目当てだったんでしょ…嬉しかったのに」
しずく「違うよ!」
しずく「うそ…」
しずく「嘘じゃない…本当だよ……私しずくがいないと駄目なの…」ギュッ
しずく「しずく…」
しずく「ごめんしずく。私受け入れてくれてさ、嬉しくなって色々暴走しちゃってた…ごめん。しずくの嫌なことはもうしない。約束する…」
しずく「…」
しずく「だから嫌いにならないでよ…」グス…
しずく「しょうがないなぁ、しずくは…いいよ。許してあげる。特別だからね」
しずく「しずくー!!」ダキッ
璃奈「もう1人のしずくちゃんはどう?上手くやってる?」
しずく「うん。今日はお留守番して貰ってるけど…昨日ね。お母さんにも打ち明けてさ、色々あったけど納得してくれたよ」
璃奈「えっ」
しずく「ありがとね、璃奈さん。私、今最高に楽しい!やっぱり自分に愛して貰うっていいね」
璃奈「…」
しずく「だから…今は色々忙しいけど…準備が出来たら紹介するね」ニコッ
璃奈「しずくちゃん?」
しずく「あぁ。ごめん、もうすぐみんな来るね。着替えよっか」
璃奈「あぁ…うん」
しずく「みんな今日は遅いなぁ。どうしたんだろ」
璃奈「(しずくちゃん、昨日今日なのにもう受け入れてる…何かあったのかな。元に戻るボタンはもうすぐ出来るけど…私は何かとんでもない事に加担してしまったのかもしれない)」
しずく「(璃奈さんにはすんなり紹介できそうだね…大丈夫、大丈夫だよ。次は打ち明けるとしたら彼方さんあたりかな…かすみさんもいいね…ゆくゆくはしずく&しずくでユニット組んじゃったりして…💙侑先輩に作曲して貰うのもアリかも… 。とりあえず今日帰ってあの子に会って、昨日みたいに喋って。優しくしてあげよう。案外お子様なんだから。泣いてるより、笑ってて欲しいから…帰ったらたくさん触って、たくさん甘やかしてあげよう。だから、待ってね、しずく)」
しずく「ただいま、しずく」
しずく「おかえり。待ってたよ」
しずく「はいはい。これでいいでしょ」ギュッ
しずく「わぁ。なんで分かったの?」ギュ…
しずく「抱きしめてって顔に書いてたよ。分かりやすい」
しずく「そんなにかな…うぅ…大女優としてのプライドが……」
しずく「分かるよ。自分のことだもん。そこは仕方ないよ、でもさ」
しずく「?」
しずく「だから、こうやって抱きしめられるって考えたら案外悪くはないかもね」ニヤッ
しずく「むぅ〜。からかってるでしょ……私のイジワル」ギュウウ
しずく「…ナルシスト」スリスリ
しずく「そんな私は嫌い?」
しずく「…すき」
しずく「私も」
しずく「やだ」
しずく「えー?」ナデナデ
しずく「ちゃんと、言って」
しずく「何が」
しずく「分かるでしょ…」スリスリ
しずく「分かったよ」
しずく「…」
しずく「好きだよ。しずく」
しずく「…えへへ」
桜坂邸
「ただいま〜。しずくー?帰ったよー」
よく晴れた夏下りの日だった。私は同好会での活動を終え、帰路に着いた。
見慣れた敷地を進み玄関の鍵を開け、手早く靴を脱ぎ自室へ向かう。愛しのあの子に1秒でも早く会うためだ。
今日は私が登校し、あの子が留守のルーティン。お互いが交互に学校へ通い、自宅で知識を共有し、表向きは私は1人のまま。それが現状だ。
思えば、最初に打ち明けたのは彼方さんだったけ。普段気だるけな雰囲気を纏う彼女の驚きようは実に興味深い反応だった。横にいた璃奈さんは何も言わなかった。
その次に話したのはかすみさん。最初は笑って意にも返さなかったが、私とあの子が映る写真を見せた瞬間、様相が変わった。まるで、信じられないものを見るような、少なくとも親友を見る目ではなかった。惜しかったな。
彼方さんは分かってくれたのに。やっぱり姉妹がいると違うのかもしれない。璃奈さんはどうかな。分からないや。かすみさんもきっと、世界一かわいいかすみんが2人になったら…きっと私の気持ちも理解できるよね。
そして次に話そうと思っているのは歩夢さん。人一倍愛の強い彼女なら応援してくれるだろう。私は自分の考えに疑いはなかった。
あと一歩だ。私は心躍る気持ちを抑え、自室の扉の取手に触れようとした。その瞬間、あの子の…しずくの啜り泣くような声が私の耳に木霊した。
微かな息遣い。自室のベッドが軋む音。時折聞こえる水音。わずかに開いた扉を覗き込むと、愛しの彼女はそこにいた。
私の服に染み付いた香りを少しでも味わおうとしているのだろう。懸命に私の肌着に顔を擦り付ける。その一方で右手は秘所を掻き回し、時折引き抜きまた中を抉り、花弁からはとめどなく蜜溢れ出し、ベッドに染みを作り続けている。
私は幼い頃に初めて映画を見たときのように、自室のベッドの上で行われる淫靡なエチュードを目に焼き付けていた。
しずく、しずくとうわ言のように彼女は私の名を口にする。その度に疼く身体と、目の前の彼女を食べ散らかしたい衝動に耐えながら、彼女が果てるまで私はその場に留まり続けた。
特等席の舞台での大女優の一世一代の振る舞いは他には表せぬほど美しかった。
けれども、その日を境に私の身体や精神はあの子に塗りつぶされ、肉欲に支配される日々に囚われるのだった。
璃奈「(ようやく出来た。2人に増えた人を元に戻すボタン。これでしずくちゃんも…)」
ガラッ
璃奈「!」
璃奈「あ…」
璃奈「お疲れ、しずくちゃ…ん?」
しずく「…」
しずく「あ、あぁ…璃奈さんだぁ。ふふ。会えて嬉しいなぁ」
璃奈「…」
しずく「…」ニコニコ
璃奈「…しずくちゃん……大丈夫?」
しずく「大丈夫だよぉ」
璃奈「そっか…」
しずく「…」
璃奈「しずくちゃん。例のボタン出来たんだ。待たせちゃってごめん、だからー」
しずく「いらない」
璃奈「しずくちゃん、あの子はー」
しずく「それよりさ」
璃奈「え」
しずく「作って欲しいもの出来ちゃった。璃奈さん。私と、あの子の幸せ…未来のためにもう少しだけお願いしてもいいかな…そうしてくれたら、きっと。もっと素敵なものを見せてあげられると思うんだ」
璃奈「…」
しずく「だから、協力してくれる…よね?」ニコッ
しずく「お風呂上がったよ。先に譲ってくれてありがとね」ホカホカ
しずく「あぁ…うん。お疲れ様」
しずく「ふふ。」
しずく「どうしたの?」
しずく「珍しいなって思ってさ。しずくいつも一緒に入りたがるじゃん。私に気を遣ってくれたんでしょ?」ニヤニヤ
しずく「…そうだよ」
しずく「素直だね。今日はツンツンしないんだ」
しずく「それはこっちのセリフだよ。私がいないと寂しくて眠れないのはどこの誰かなー?」
しずく「言わないで!恥ずかしい…」カアッ
しずく「えへへ…やっぱりしずくはかわいいね〜。ついつい食べたくなっちゃう。がぷ」
しずく「やん…首噛むのやだ…」
しずく「あははっ!やめてーうひ、うひひひっ、くすぐっ…たいよ……あはっ!」モジモジ
しずく「…本当、かわいい」
しずく「しずく?」
しずく「ううん、なんでもない。それよりさ。今日はもう一つサプライズがあるんだ」ゴソゴソ
しずく「サプライズ?」
しずく「うん。あった。これだ、あげるよ」スッ
しずく「何これ…ピンク色のジュース?」
しずく「うん。璃奈さんから貰ったんだ。すっごく疲れが取れるミネラルドリンクなんだって」
しずく「そうなんだ!でもいいの?私だけ貰っちゃって」
しずく「いいのいいの。最近しずく演劇部でも忙しい中頑張ってたでしょ。だから私からの気持ちでもあるの…受け取ってくれたら嬉しいな」
しずく「しずく…ありがとね。じゃあ、いただきます」ゴクゴク
しずく「……💙」ニコニコ
しずく「はぁ…はぁ……」
しずく「大丈夫?」
しずく「うう…ん。大丈夫…だい…じょうぶだよ」
しずく「そう?心配だよ…具合悪いの?」
しずく「平気…でも……あっ…」
しずく「…」
しずく「なんっ、かぁ…はぁ…はっ……身体、熱くて」
しずく「…脱がせてあげるね」サワッ
しずく「あっ…ん……だい、じょうぶ、だからぁっ…あぁっ!」ピクッ
しずく「うっ…じゃあっ……お願いっ…」ハァハァ…
しずく「うん…」
しずく「うぅ…くっ……ぅうん」モジモジ
しずく「動かないで」ギュッ
しずく「ゔあっ……!」ビクッ
しずく「動いちゃ駄目だよ…大人しくしてね」サワサワ…
しずく「(んっ…熱い…熱いよ……それにあそこ…なん…か、ビリビリする…)」
しずく「…」ペタ…ペタ
しずく「ふぐぅ……くっ…く、うぅ」ピクッピクッ
しずく「…ブラも取っちゃおうか」グイッ
しずく「だ、だめ…んっ」
しずく「それ💙」プチッシュルッ
しずく「あっ…」
しずく「…乳首立ってるよ」
しずく「ゃぁ……見ないで…」ウルッ
しずく「んっ…息……かけな…いで」プルプル
しずく「どうして?」ツンツン
しずく「や、ゃ…あぁっ……」ウルウル
しずく「答えて」グリッ
しずく「ゔぁっ!!」ビク!
しずく「あ〜…」
しずく「はぁ…はっ……はぁ」
しずく「…今軽くイったでしょ」ボソッ
しずく「い…ってないっ……」
しずく「やっ…!ぁあ…やだ」ジワワ
しずく「…」
しずく「(なんでっ…身体おかしい、のやだ、やだよ…熱い苦しい…あつい熱いあついっ……)」クチュ…
しずく「…」ジー
しずく「あ、ぁあっ……ん、んふぅ、うぅ…」グチグチ…
しずく「…💙」ゾク
しずく「ふ、ふぅ…ぅ…あ、ああ…いやぁああん!!!」ビクンビクン
しずく「あは」
しずく「…ぅ、ひぃ………ぁひ……」ポタッポタ…
しずく「…あっ………ゃ…っ」ハァハァ…
しずく「ねえって」グチュッ
しずく「ぁ゛あ゛っ!!?」ビクン!
しずく「ぅわ…びちゃびちゃじゃん」ヌトー
しずく「ふっ、ふぅっ、ふっ…」ピクピク
しずく「舐めて」ズボッ
しずく「む゛ぅんっ!?うっ……ぉえっ」
しずく「…〜💙」グリグリ
しずく「(おぇええ気持ち悪い…きもちわるいっ!)」ウルウル
しずく「私さ…この前見たんだ…」
しずく「うぐっぅ…ぐっ、ぐぅっ……」プルプル
しずく「私のキャミでさ、しずく。あなたシてたよね。1人えっち💙」
しずく「!?ぅ…ブォエっ…!」ビクッ
しずく「ぅわ、汚な…」パッ
しずく「ェッ、ヴェ…」ビチャ…
しずく「ぇっ…えっ……げほ」ハァッハッ…
しずく「でもさ」ボソッ
しずく「…っ」ピク
しずく「吐くのだけは無いわ。興醒めだよ」
しずく「えぇっ……」ウルウル
しずく「この…変態」
しずく「(なん、でそんな事言われなきゃいけないの…ひどいっ、ひどいよ)」グスッ
しずく「ん?」
しずく「ぅゔっ…ぅえ。ひっく、うぇええ…」ポロポロ
しずく「ん〜〜〜💙💙💙」ゾクゾクッ
しずく「ふぅ〜💙でさ、聞いてしずく。さっき飲んださ、ドリンクあるでしょ」
しずく「うっ、うぅ、…ぅ?」グスッ
しずく「あれって💙何か分かるかな!」
しずく「……ぇ、…ぐす、び、びや…くっ」ウルウル
しずく「ん〜正解っ!半分だけね」
しずく「……?」グスッ
しずく「まだあるの💙効果が💙💙まぁ分からないよね」
しずく「なんなの…」
しずく「教えてあげる、その効果。それはね💙私の粘膜がしずくのあそこに触れたら…」
しずく「え」
しずく「できちゃうの💙💙赤ちゃん💙💙💙」
しずく「💙」
しずく「う、うそでしょ…」ガタガタガタ
しずく「嘘なわけないじゃん。本当だよ💙💙」
しずく「やだ…や、やぁあ!!」ガクガク
しずく「ん〜〜〜?💙💙」
しずく「来ないでぇっ!!!!!」
しずく「なんでさ。作ろうよ、赤ちゃん💙」
しずく「ひっ」ビクッ
しずく「私としずくで赤ちゃん作ってさ、それでしずくが生まれてくるの💙💙💙最高でしょ💙しずくをお嫁さんにして💙しずくが娘になって💙💙しずくに囲まれて暮らせるんだよ💙一緒に家庭、作ろう💙💙💙」
しずく「やだぁあぁあああ!!!」ポロポロポロ!
しずく「や、ぁああ!(逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ)」ブルブル
しずく「逃げないでよ💙照れ隠ししちゃって💙💙演技でしょ?」
しずく「ぅゔっ!来るな!来るなー!」
しずく「やだよ、さあさあ💙」ジリッ
しずく「はっは、はっ…」ガッ
しずく「💙」
しずく「(後ろは壁…駄目だ、もう逃げられない……)」ウルウル
しずく「今、行くよ💙」
しずく「…ねぇ…しずく」
しずく「何?💙」
しずく「今でも……私のこと…好き?」
しずく「え…」
しずく「好きだよ…好きに決まってるじゃん」
しずく「…そっか」
しずく「うん」
しずく「分かった。いいよ……私を愛してくれるなら…私が好きでいてくれるなら…赤ちゃん。出来ちゃっても…いいよ」
しずく「…」
しずく「来て…」ニコッ
しずく「(どこまでも、あなたは私に……)」
璃奈「ごめんね。急遽呼び出しちゃって。しずくちゃん2人のデータを定期的に計測させて貰った。実はいいニュースと悪いニュースがある」
璃奈「いいニュース。それはしずくちゃんが特異体質であったこと。私の開発した増えるボタンは不完全で、基本誰が押しても機能しないはずだった。でもしずくちゃんだけが成功した。それはしずくちゃんが…」
しずく「自分を曝け出せなかった…心に明確な境界線があったから…もう1人の私がいたから…」
璃奈「1つの体に2人の精神。全くの無自覚でも、記憶の差異すらないほどに似通った人格が存在した。だからスイッチを用いて初めて2つの精神があることが判明した」
しずく「そうだね…まさか私も気がつかなかったよ…私の中に私がいるなんてね…」
璃奈「うん。そして悪いニュース。それは2人に増えたしずくちゃんはあと数ヶ月か…数週間で2人ともこの世から消えてしまう。そして世界からも忘れられる」
しずく「桜坂しずくがこの世界から消えて…最初から存在しなかったように世界が修正されるって話だったね」
璃奈「そう…計測結果が出てこの状況が判明したのが昨夜だった…」
しずく「うん。メッセージで聞いてた通りだね」
償っても償いきれない…なんとお詫びしたらいいのか…」
しずく「謝らないで。私は幸せだったよ。私に出会えて…お互いに言葉を交わせて…幸せだった…」
璃奈「でもいいの?これはしずくちゃん2人の問題。2人揃って聞いた方が…」
しずく「駄目…あの子を巻き込みたくない…」
璃奈「やっぱりね。あのとき、スイッチを押したしずくちゃんが、あなたなんだね」
しずく「…」
そして2つ目は今製作中の増えた人を戻すボタンで2人を戻すこと。でもこれは…1度分かれた人格を戻す際にボタンを押さなかった方のしずくちゃんが消えてしまう。
それで、3つ目。…赤ちゃんが出来る薬を使う。上手く行ったら2人とも消えない…というか子供ができるからしずくちゃんが3人になる」
しずく「すごい発想だね…でも、あの子がそれを拒んだら…」
璃奈「赤ちゃんが出来る薬を服用した側が優位となり、服用しなかったほうが消えてしまう。
多分残り時間的に薬は1人分しか作れない。問題はどちらが飲むかだけど…」
しずく「私が飲ませる。今だと2人消えるかあの子が消えてしまう確率が高い…だったら私は…あの子に生きて欲しい」
璃奈「しずくちゃん…」
しずく「そうだね…あの子のためとか言っても…これは私のエゴだと思う…。それでも。私はあの子を見て見ないふりして小さな頃に閉じ込めた。かすみさんや璃奈さん…侑先輩、同好会のみんなが私の心にいるあの子を目覚めさせてくれた…でもあの子に今まで貧乏くじを引かせてしまってたのは私だから、今回の問題は私が背負いたいんだ…」
璃奈「しずくちゃん…分かった。協力するよ。でも極力無理はしないで欲しい…しずくちゃんは全部1人で背負い込んでしまうところがあるから…困ったら私達を頼って。お願い」
しずく「ありがとう、璃奈さん。大丈夫だよ、私は大丈夫。璃奈さんは優しいね。上手く行くよ。だから、心配しないでね」
しずく「璃奈さん!!ごめん!あとは頼んだ。この子を、しずくを同好会のみんなによろしくね!」インカムポチッ
通信璃奈「しずくちゃん……」
しずく「えっ?え?何言ってるのしずく…」
しずく「私…もう時間みたい…」スゥー…
しずく「しずく、あなた体が透けて…」
しずく「ごめん。色々考えたんだけどこれしかなくて…本当にごめん…」ポロポロ
しずく「(涙から…透けたしずくがから私の持たない…思い出が…これはしずくの記憶…?)」
しずく「こんな別れになってしまって…ごめんね…」
しずく「しずく…まさかあなた最初から…私を消えないように自分を犠牲にして…」
しずく「ずっと愛してるよ、しずく…」
しずく「え…」
しずく「なんで…なんで私にも背負わせてくれないの…最初から相談してくれたら…私いくらでも受け入れたよ…」グスッ
しずく「ごめん…散々あなたに辛い思いさせて…その上高校1年生で1児の母にさせるなんて…そんな苦難を背負わせたくなかった…だからせめて…こんな私のことは忘れて…幸せになって欲しいな…」ポロポロ
しずく「そんな…だから乱暴紛いのことまでして嫌われて…私が未練を持たないように振る舞うなんて…」ウルウル
しずく「…」
しずく「そんなの大馬鹿者だよ……ぐすっ」
しずく「しずく…」
しずく「1人で行かせないよ…行かせてたまるか……まだ間に合う…しずく…来て!するよ、セックス!」
しずく「えっ」
しずく「大丈夫間に合うほら、舐めて」グイッ
しずく「えぇ…」ペロ
しずく「ぅんっ…もっと…激しくっ」ピクッ
しずく「分かった。れろ…行くよ、しずく」ピチャピチャ
しずく「はぁ…はぁ…うん…ぅう…ん」ビクッ
しずく「んちゅ…れろぉ…ちゅぷ……」チロチロ…
しずく「ぁあんっ…!ぅあっ!!あ、あ、あぁ…」ピクッピクッ…
しずく「ちゅ…大好き、しずく……💙💙」チュウウッ
しずく「うぅん💙んぅあ💙あぁああああああん!!!!!💙」ビクッビクンップシャアッ
しずく「ありがとう、しずく」
しずく「…成功、したん…だね」
しずく「うん…。でもさ」
しずく「…」
しずく「赤ちゃん、出来ちゃったね…」
しずく「…そうだね」
しずく「…まさか初めて子供を持つ相手が自分になるなんて……ちょっと想像出来なかったかも…」
しずく「(私も思わなかった)」
しずく「私達、本当の意味で家族になるんだね……私、将来素敵な人と家庭を持つの夢だったから…ふふっ。嬉しいな。まさか運命の人が目の前にいるなんてね…あなた💙」テレテレ
しずく「うっ…」ドキッ
しずく「…ねぇ。私…もうしずくのものなんだよ……私の唇も…身体も……」スリ…
しずく「(うわ…私……こんな表情もできるんだ……)」ゴクリ
しずく「……おかわり…する……?」ギュ…
しずく「しずくっ…!」ドキドキ
しずく「…💙」
しずく「しずく…?」
しずく「やっぱり…自分の気持ちはちゃんと言葉にして伝えないと…私にもしずくにも失礼になっちゃうと思うから……だから」
しずく「…うん」
しずく「聞いてくれるかな…しずく」
しずく「いいよ…聞かせて。しずくの気持ち」
しずく「まず…改めてごめん。色々背負わせてしまうことになって。結局、私怖かったんだ。自分が。しずくのことが。前みたいに自分に嫌われちゃうのが……辛かったから…」
しずく「…」
しずく「だから中々勇気が出せなくて…とっても大切なことなのにしずくに言えなかったんだ。でも、もうそんなふうにすれ違ってしまうの…嫌だから。だから、伝えるね」
しずく「しずく…」
しずく「私…しずくのことが好き」
しずく「…!」
しずく「しずくっ…」ウルッ
しずく「だから……責任取るから…。私、いつまでもしずくの隣にいるよ…約束する…しずくのこと大好きだから……」
しずく「うん…」ウルウル
しずく「だから…しずく。私のお嫁さんになって……」ギュッ
しずく「…あ……」ポロッ
しずく「…」
しずく「まさかさぁ…自分にっ、じぶ…んにプロポーズされるなん…って思わなかったからぁっ……」ポロポロ
しずく「…うん」
しずく「嬉しい…嬉しいよぉっ……しずくっ…!私も…ずっと……出会ったときからしずくのこと好きだったからっ……」グスグス
しずく「しずく…」スリ…
しずく「いいよっ…私の全部。しずくにあげるっ…だから……私のこと離さないでね」スリスリ
しずく「勿論だよ…。こんなかわいい子…誰にも渡さないんだから…」ギュッ
しずく「えへへ」
しずく「しずく…」クイッ
しずく「あ…」
しずく「ん……」チュ
しずく「…んっ」チュ
しずく「うん…」
しずく「舌……出して…」
しずく「…ん……れぇ…」
しずく「あぁ……れろぉ…ぴちゃ……ぢゅっ…」
しずく「むふっ!?ふぐぅ……うっ」ビクン
しずく「じゅぷっ……じゅるる………」
しずく「んっ………んぅ……!ぅう…!」ピクッピクッ
しずく「ん、んん…!ぷは。はぁ……」
しずく「んゃ……!ぁあ、はっ…ぁ、あ、あっ…」
しずく「…びしょびしょになっちゃったね……」
しずく「はぁ…はぁ………ぁっ……」
しずく「しずく。お風呂、入ろっか…」ボソッ
しずく「んっ……」ピクッ
しずく「洗いっこ…しようよ……」
しずく「…ふ、2人でっ……」カァア
しずく「そうだよ…。いっぱい…いっぱい綺麗にしてあげるね…」サワ…
しずく「あぁ…ん……💙」
少し訂正
浴室
しずく「さ……座って座って」
しずく「…はぁ……本当にするの…?」
しずく「いいじゃん。さっき私を誘ってきた可愛い可愛いお嫁さんは…誰だったかな…?」
しずく「……私…」
しずく「ふふっ。だよねぇ……あんな誘われ方されてさ……我慢できるほど…」
しずく「…」
しずく「私、大人じゃない…から……」
しずく「うぅ……」
しずく「しずくが欲しい。いっぱいいっぱい味わいたい。全部食べちゃいたいの……」
しずく「……えっち」
しずく「え……す、素手…?タオルとか…使わないの…」
しずく「…今更でしょ……自分の身体なんて触り慣れてるし…」ナデ…
しずく「それとこれとは訳がちが…わひゃあ!!?」ピクン!
しずく「へ…?」ドキ
しずく「うは……はぁ…」ブルッ
しずく「えぇ……。敏感すぎない……?まだ背中に触れただけだよ…」
しずく「……分かってる…別に平気だもん……」
しずく「本当に…?」ツー…
しずく「…ゃ、ぁあ……」ピクッピクッ
しずく「…うわ……やば…」ゾクゾク
しずく「いや…全部……見えてるよ…」
しずく「恥ずかしいよぉ……」ウルウル…
しずく「…狙ってる?」
しずく「はぁ!?」
しずく「いや……なんかあざといなって…」
しずく「違うよ!!…しずくが触るから……私…!」
しずく「…!」
しずく「敏感になって……!身体、おかしくなっちゃうの…触られたところから熱くなって…」
しずく「しずく…」
しずく「…わっ」
しずく「…たくさん…濡れちゃった……もう…私…止まらなくて…」クパァ…タラー
しずく「うっ…」ゴクリ
しずく「もうっ……たまらないの…しずくっ、しずくぅ……んぁ゛っ…!」グチュグチュグチュッ!
しずく「…」ジー
しずく「やばぁっ……私もう……あっはぁ💙すぐいく、いく…いくぅ……んぁああっああ、あああああああ!!!!!」ビクッビクンッ
しずく「(うわっ……イったんだ…しずく。涎すご……あそこもぐちゃぐちゃになって…えっちすぎるよ…)」
しずく「うはぁっ……はっ、はぁっ……はぁ…」ガクガクッ…
しずく「…ぅんっ💙」
しずく「しずく。イったばっかで力入らないかもしれないけど…ちょっと頑張れるかな?」
しずく「いいよ……」
しずく「床に手、ついてさ……お尻見せて欲しい…」
しずく「…え」カァッ
しずく「自分からは見えないところだから……どんな感じになるか見てみたいっ…」
しずく「分かったよ……んしょ…んしょ。こうかな……」クイッ
しずく「うわぁっ……すご…」ドキドキ
しずく「あっ💙」
しずく「美味しそう……いただきます…」チュプ…
しずく「あっ💙やだっ……あ💙あ💙あぁっ💙あぁっ💙」ピクッ
しずく「んっ…にゅる……。ずぞぞぞっ……ちゃぷ…。じゅるっ……じゅぷぷっ…」
しずく「んあ゛〜〜〜💙……ぉ゛っおっ………💙💙」ガクガクガク…
しずく「ちゅぷっ…しずくぅっ………。イって……💙」
しずく「うぁっ……💙あっあぁ…💙んぅ〜〜〜………💙💙💙」ガクガクップシュッビシャアアア…
しずく「んふ💙美味しかったよ…しずく💙」ペロ…
しずく「…ぁ……ぁあ…」ポタポタッ…
しずく「疲れた……」グデー
しずく「…ごめんなさい」
しずく「しずくの変態っ…」ジトー
しずく「ごめん…今日色々ありすぎて……私何かハイになっちゃってたみたい…」
しずく「むぅ〜……まあ気持ちは分かるけどさ…」
しずく「うぅ……」
しずく「こっち見て。私達、もう家族なんだよ。大丈夫だから…」
しずく「しずく…」
しずく「えへ。そうだよね……ありがと、しずく」ジワッ
しずく「…」
しずく「あれ、なんだろ……おかしいな急に涙が……」ポロポロ
しずく「ほら…おいで」ギュッ
しずく「あっ……」
しずく「…大丈夫だよ……今まで頑張ったね、しずく。もう大丈夫だから……これからはこうやって泣いていいんだよ……私がいるから…私がついているからね」
しずく「しずくぅっ……」ギュー
しずく「よしよし……好きだよ。世界で、誰よりも大好きだからね。愛してるよ…しずく」ナデナデ
しずく「ゔぅっ、うっ、うっわたしも、すき、愛してるっ大好きだよっしずくっ…うぅう…うわぁぁあああん!!!!!」
最初にボタンを押した日から数年の月日が流れた。あのあと高校在学中にしずくが出産することになって大変だったけど、同好会のみんなが協力してくれたおかげで何とか学校に在籍しながらも可愛い娘を持つことが出来た。
しずくも璃奈さんとランジュさんが色々手を回してくれていたみたいで、戸籍上は双子の妹って扱いになった。公の場で姉妹を名乗れるようになってからは2人で学校にも通えるようになった。
まあ、それでも偏見を持つ人はいたけれど、隣にしずくがいてくれたから大丈夫だ。側からみたら双子の姉妹同士で子を授かって、10代で事実婚の関係だなんて驚く人もいるだろう。
それでも私がしずくを、しずくが私を愛していることに変わりはないから。今日もまた私は、愛おしいしずくにおはようのキスをして、1日が始まるのだ。
しずく「おはよ。しずく。今日も愛してるよ」
しずく「私も愛してるよしずく。」
しずく「ママ、おかあさん。わたしは?」
しずく「勿論しずくも愛してるよ。だってしずくはママ達の可愛い可愛い娘だからね」
しずく「ねー。大好きだよ、しずく」
しずく「えへえへぇ。しずくもママ達のことだーいすき!あいしてる!」
しずく「当たり前だよ。愛情込めてるからね。さ、顔洗っておいでしずく。お母さんも朝ご飯の準備するからね」
しずく「うんっ!お母さんのご飯たのしみー!わぁーい!」
しずく「もう走らないの」
しずく「しずく」クイッ
しずく「あっ…」
しずく「んっ…」チュ
しずく「ん……」チュ
しずく「…おはようのキスがまだだったから」ニコッ
しずく「もうっ…」ドキドキ
しずく「いつもありがとね」
しずく「ふふっ、なぁに。急に」
しずく「私、しずくに出会えてよかった。毎日幸せだよ」
しずく「私もだよ。幸せにしてくれて、ありがとう」
しずく「こちらこそ」
しずく「うん」
しずく「うふふ」
しずく「えへへ」
今日もまた私は彼女を愛するのだ。私が笑いかけると彼女も微笑んだ。温かな陽の下で優しく桜が咲いた。
おわり
乙
これが愛の力なんですね
コメント