しずくが汗かきなのって公式設定だっけ【虹ヶ咲】

 
しずく(うぅ…私とした事が…！)

 
そう、昨日の体育の授業で使った体操服をうっかり部室に置いて帰ってしまったのです。昨日の授業はそれほどハードな内容ではなかったけど私の体操服は汗を吸って重くなっていました…それをこんなジメジメした季節に一晩放置すれば…結果は火を見るより明らかです！

 
そんな体操服を他のメンバーに見つかってしまう前に回収すべくいつもより早起きし、早い電車に乗り、駆け足で部室に向かってるんです！

 
始業まではまだかなり時間があります、こんな早くに部室に人は居ないでしょうしなんとか助かりました…

 
しかし部室のドアに手を掛け開くとそこに居たのは…

安価下1

 
歩夢(やることも無いし…そうだ！せっかくだから誰も居ないうちに部室のお片付けしちゃおう！)

 
朝日が差す部室の中には誰も居なくて…でもいつもとは違う何かが目に入る。

 
歩夢「体操服入れ…？」

 
虹ヶ咲で指定されている体操服を入れるナップサック。軽く見回しても持ち主を示すようなものは無い。

 
歩夢(うーん…じゃあ刺繍の名前を見るしかないよね…)

 
確認するために袋の口を開けるともわ、と澱んだ空気が漏れ出す。

 
歩夢(！？)

 
それは汗の染みた布が時間を経て放つものだった。…なおさら誰のものか気になる。

 
体操服のシャツを中から取り出し広げるとそこにあったのは「桜坂」の文字。

 
歩夢(しずくちゃん…！？)

 
桜坂しずくちゃん。同好会の後輩で清楚な雰囲気の持ち主。

 
歩夢(そんなしずくちゃんからこんなニオイが…)

 
そう思うとなんだか少し嗅ぎたくなってしまって鼻を近づける。

 
少しすっぱいようなニオイ。しかし何故か惹きつけられて…そんな瞬間、ガララと部室の扉が開きそこに立っていたのは

─────しずくちゃん