花帆「ふー、枕投げ楽しかったけど疲れたぁ……」
さやか「い、意外と粘りましたね花帆さん」
瑠璃乃「ルリも疲れた〜、そろそろ寝よっか…」
花帆「うん…はぁ、センパイ達も今頃枕投げとかやってたりして」
さやか「まさか…綴理先輩はとっくに寝てますよ…それに梢先輩が許しません」
花帆「どうかな?梢センパイって案外甘いから……」
瑠璃乃「それは花帆ちゃんにだけじゃない?」
さやか「ふふ…まあ、もし本当にやっていたら…勝つのは綴理先輩ですね」ウトウト
花帆「ん?」
さやか「はい?」
瑠璃乃「あっ……」
さやか「な、なんですか……?」
花帆「勝つのは梢センパイに決まってるよ!筋トレしてるもん、鍛えてるもん!」
さやか「はぁ…確かに先輩は強いですが、綴理先輩の方がリーチがありますし。勝負は決まっていますよ」
花帆「長さそんなに変わらないじゃん!」
さやか「まったく、良いですか花帆さん?綴理先輩は…」
瑠璃乃「あっ、ルリちょっと歯磨いてくるねー」ドロン
瑠璃乃「ハァ……2人とも先輩達のことになると長いからな。愛されてますなぁ」
瑠璃乃「それに今日は夜遅いし合宿だしみんなテンション高いし……帰ったら終わってると良いんだけど」ガチャ
花帆「だから!梢センパイの方が鳥と一緒に空飛べるもん!」
瑠璃乃「」バタン
瑠璃乃(いやでも仕方ない……)カチャ
さやか「空は飛べないでしょう!?綴理先輩ならここから蓮ノ空まで泳いで帰れます!」
瑠璃乃(それも無理だとルリ思う)
さやか「綴理先輩です!」
花帆「梢センパイ!!」
瑠璃乃「も、もうルリ寝るねー!オヤスミ……」
花帆「むぅ……そ、そうだ!」
花帆「梢センパイの歌詞は凄いよ!」
さやか「そんなこと、綴理先輩だって凄いですが」
花帆「梢センパイは歌詞にあたしの事書いてくれるんだから!何曲も!!」
さやか「……なっ」
さやか「そ、それは……」
花帆「さぁどうなのさやかちゃん!梢センパイの歌詞の方が愛に溢れてるよ!!」
さやか「……」
瑠璃乃「ちょ、ちょっと花帆ちゃん!」コソッ
花帆「瑠璃乃ちゃん?」
瑠璃乃「さやかちゃん下向いちゃってるし、その話題止めたほうが」
花帆「止めないで瑠璃乃ちゃん、さやかちゃんが先輩の話で黙るとか初めてなんだよ!?花帆はやっと一勝できるかもしれないのです」
瑠璃乃「嫌な予感しかしない」
花帆「『綴理先輩の作る歌詞は誰を指していても素晴らしいんです』キリッ」
花帆「って感じで、気にしないに決まってるよ〜」
瑠璃乃「そうかな?そうかも……」
花帆「さぁ、さやかちゃん!」
さやか「わ、私達だって……」
花帆「梢センパイはあたしとなら暗闇も怖くないって!!」
さやか「そ、その時は私達は伝統曲だったんですから仕方ないでしょう!?」
花帆「あたしに出会った日も『運命の人に出会える』って占いで出てたって!あたしが運命の人だって!!」
さやか「歌詞では断ってるくせに……」ボソッ
さやか「……その時は………その、ときは…」
さやか「…………」
瑠璃乃「ちょ、ストップ!花帆ちゃんストップ!!」
花帆「大丈夫だって」
瑠璃乃「駄目だよなんか一方的だし!」
さやか「……」フルフル
瑠璃乃「ほら、さやかちゃん何かフルフルしてるし!これ以上は…」
さやか「DOLLCHESTRAだって…私達だって……」
花帆「んー?」
「「!?」」
花帆「ちょっ、」
花帆「あれ?さやかちゃん!?泣いてる!!?」
瑠璃乃「ほらぁ……!」
さやか「……綴理先輩だって、……わ、私のこと考えてくれてるもん…」グスッ
花帆「えっ、いやごめ……あれ??」
瑠璃乃「花帆ちゃんが悪いよ」
花帆「いやぁ…えっ、あっ!もしかして嘘泣きとか」
瑠璃乃「嘘泣きであんなポロポロ泣く人はいないよ」
花帆「ゔっ」
瑠璃乃「さっきから語尾が”もん”だよ、あのさやかちゃんがだよ?」
花帆「どうしよう…!違うの、あたしちょっと梢センパイを自慢しようと思っただけでさやかちゃん達が駄目って言ったんじゃ……」
さやか「いいんです…綴理先輩の作る歌詞は誰に向けていても素晴らしいんです……」
さやか「別に…わたしじゃなくたって……」
瑠璃乃「でもほら!歌詞の書き方は人それぞれだし」
花帆「そうそう!綴理先輩がさやかちゃんの事を書いてないからって別に…」
瑠璃乃「花帆ちゃん?」
さやか「花帆さん……」
花帆「先輩のことを信じてあげてよ、さやかちゃん」
さやか「か、花帆さん……」
瑠璃乃(いや、こうなった原因はそもそも花帆ちゃん……)
さやか「……ても」
花帆「?」
さやか「言われなくてもそんな事は分かってます……!」
花帆「さ、さやかちゃ」
さやか「綴理先輩の歌詞は、先輩の心の声が乗った素直で心に寄り添う素晴らしい歌詞なんです!!」
さやか「それは私が一番よく知ってますもん!」
花帆「さ、さやかちゃん。よく分かったからその辺に…」
さやか「大体……」
花帆「へ?」
さやか「大体、毎日がHolidayってなんですか……!」
花帆「……ん?」
さやか「同じ頃こっちは…こっちはまだ土砂降りなんですよ!?」
さやか「よく考えたら去年色々あったのは綴理先輩も梢先輩も一緒じゃないですか!それをなんですか月火水木……」
花帆「ちょっ、それは今関係ないよね!!」
花帆「えっ、今そこどうでも良い…」
さやか「とにかく!綴理先輩はすごく繊細なんです。気持ちに折り合いをつけるのに時間がかかるんです!」
さやか「こ、梢センパイが頭フラワーなのと一緒にしないでください!」
花帆「梢センパイは頭お花畑なんかじゃないもん!!いくらさやかちゃんでも怒るよ!」
瑠璃乃(お花畑とは言ってなくね)
さやか「こうなったらわかるまで私達の曲を聴いて貰うしかないですね……!」
瑠璃乃「えっ」
花帆「こっちのセリフだもん!」
瑠璃乃「えぇ……」
慈「んん…もう朝?」
綴理「さや……今日はボクがぜんぶお世話したよ…えらいよ……zzz」
梢「聞いてちょうだい花帆さん…メールで新しいかほさんが当たったのよかほさん……」
慈「何言ってんだか…散歩でもしよ」ガチャ
慈「それにしても、2人とも後輩大好きなんだから。愛されてますなぁ」
慈「……るりちゃん、起きてるかな」
???「……」
慈「って……るりちゃん?」
慈「やっぱり……!んん、コホン」
慈「おはよ。るりちゃん、朝練?」
瑠璃乃「……めぐちゃん……?」
慈「?」
瑠璃乃「……ハハ、朝からめぐちゃんに話しかけられるなんてもうダメだぁ」
慈「ん?」
瑠璃乃「ありがとうめぐちゃん…ルリみたいなミジンコのことを覚えててくれて……」
慈「ん!?」
瑠璃乃「いや、友達の喧嘩一つ止められないルリは…ルリはミジンコ以下です……」🪫
慈「朝から充電が死んでる……!なんで!?」
慈「ん?今なんて……」
慈(友達の、喧嘩?)
\バタン!/
慈「ほら2人とも起きて!ちょ、力強い…起きてってば!!」
梢「んん……あら、3人目の花帆さんが……」
綴理「……おはよう…すぴ……」
慈「起きろ……!」
梢「それで……瑠璃乃さんの充電切れの原因が花帆さん達だと?」
慈「うん、るりちゃんフラフラ部屋に戻っちゃって詳しくは聞けてないけど……」
綴理「確かにボク達は喧嘩してないもんね、昨日は」
梢「でもあの2人が喧嘩なんてするかしら」
綴理「入ろう、さや達が心配だ」
梢「そうね……みんな?入るわよ?」
「「……」」ドンヨリ
慈「……いや暗っ」
梢「合宿の朝の空気ではないわね……」
瑠璃乃「……」
綴理「るり、大丈夫?ごめん、床に転がってると思わなかった」
瑠璃乃「……」
綴理「るり?」
瑠璃乃「あっ、いま綴理先輩の声はちょっと…すいません……」
綴理「えっ」
梢「まったく、何をしたの綴理。瑠璃乃さん?経緯を教えてくれるかしら」
瑠璃乃「梢先輩の声も無理……」
梢「えっ」
綴理「はい」
梢「え、ええ。花帆さん?」
梢(ベットに丸まった影が……)
梢「おはよう花帆さん、昨夜何かあったのかしら…」
花帆「……」ズーン
梢「花帆さん!?」
花帆「花帆は友達を傷つけた馬鹿です…でも頭お花畑はやっぱりひどいと思う……」
梢「大変だわ、花帆さんが萎れたドライフラワーに……!」
綴理「こず、めぐ、大変だ。さやがいない」
綴理「……」ピラッ
『愚か者は旅に出ます さやか』
梢「旅って、ここがもう旅先よさやかさん……!」
綴理「ボク、さやを探してくる……!」ダッ
梢「綴理!?どこにいるのか分からないのよ綴理!」
慈「……行っちゃったけど、迷子が2人になっただけじゃない?」
梢「仕方ないわ、とりあえず昨日何があったのか聞き出すしかないわね」
慈「そうは言っても……」チラッ
瑠璃乃「ミジンコ……」
花帆「フラワー……」
梢「無理よこれは」
梢「……本当にそう思う?」
慈「……ル、ルリちゃんが回復すれば」
瑠璃乃「ルリ分かったよ、スリーズブーケとは…DOLLCHESTRAとは……」
慈「……」
梢「花帆さん、あなたが頼りなのよ!あの…一体何があったのかしら」
花帆「うぅ……あたしが悪いんです。あたしが」
梢「そうなの?私に教えて」
花帆「あたしがスリーズブーケの自慢したから…さやかちゃん泣かせちゃって……」
梢「な、泣かせた?」
花帆「そのせいで…センパイの、梢センパイの頭がフラワーに……」
梢「???」
慈「ぷっ、梢がフラワーとかなんか良い響き」
梢「慈」
ザパーン
さやか「何をしてるんでしょうか、わたしは…勝手に出てきて、迷惑かけて」ハァ
綴理「……見つけた」
さやか「ひゃあっ!?つ、綴理先輩?なんで……」
綴理「さや、ボク人探すの得意みたい。でも疲れたー、隣座るー」
さやか「先輩……探しにきてくださったんですね、ありがとうございます。こんな…愚か者を……」
綴理「おー、さや萎れてる…さやがそんな顔してると、ボクも悲しい」
さやか「……」
綴理「かほと喧嘩したって聞いたけど本当?」
さやか「はい、あの、昨日の話はどこまでお聞きに……?」
綴理「ん?なにも。すぐさやを探しにきたから」
綴理「そうなの?」
さやか「花帆さんと喧嘩してしまったのも、せっかくの瑠璃乃さんの合宿でこんな事しているのも全部…綴理先輩の歌詞を信じきれなかった村野さやかが情けないばかりに……!」
綴理「わー、落ち着いてさや、深呼吸」
さやか「……綴理先輩に話すのは嫌なんですが」
綴理「え、教えてくれない方がボクは嫌だよ」
さやか「う…じゃあ、話は最後まで聞いてくださいね?」
綴理「そっか。ボクの歌詞が、さやを傷つけたんだね……」
さやか「違います!ああもう、だから先輩に話すのは嫌だったんです。すぐそんな勘違いするんですから」
綴理「違うの?ボクがこずみたいな歌詞を書いていたら、さやも嬉しいんじゃないの?」
さやか「それは、確かに少しだけ羨ましい…ですけど……///」
さやか「でも、私は綴理先輩の歌詞が好きなんです。私のために表現を曲げるようなことはして欲しくありません」
さやか「先輩の素直な気持ちを表現して欲しいんです」
綴理「そっか、うん……ありがとう」
さやか「私のことを書いているとか、いないとか関係ないんです。無理しないでいてくだされば、それで充分です」
綴理「……むぅ」
さやか「先輩?」
さやか「え?」
綴理「なんかその言い方だと、ボクの素直な気持ちにはさやがいないみたいだ」
綴理「確かにボクはさやに向けた歌詞をあんまり書いてない。けど…だからってさやの事、考えてないわけじゃない」
さやか「それは、私が一番分かって」
綴理「ううん、分かってない。ボクは言葉が下手で、上手くない。だから、自分の気持ちを歌で伝えられるのは嬉しい」
さやか「……はい、知ってます」
綴理「でも、今はボクの歌を理解するために精一杯頑張って、隣に立ってくれる人がいる。それがどのくらい大事かは、さやでも分からない」
さやか「せ、先輩……」
綴理「……あ、そっか。だから歌にすれば良いんだ」
さやか「えっ、何をですか?」
綴理「さや、ボク書くよ。さやに向けた歌」
さやか「さやに向けた歌…ああ、私に向けた歌ですか」
さやか「……わたしに向けた歌!?」
綴理「ダメ、かな」
さやか「えっ、いやとても嬉しいですが!…あの、そんな無理しなくても」
綴理「してない」
さやか「……えっと、では…お願いします//」
綴理「任せて。こずに負けないくらいのを書く」
さやか「それは恥ずかしいです……」
さやか「……」
さやか(あれ?よく考えたらその曲って私も歌うんですよね?)
綴理「歌詞はボクが解説するから、2人で振り付けも考えて…あ、そうだ。配信で曲の説明もしよう」
さやか「……あの、先輩」
綴理「ライブで踊る前もちゃんと曲の説明して、みんなにちゃんと…あれ、さや?」
さやか「……」
綴理「トマトみたいになってる、暑い?」
さやか「つ、綴理先輩……!」
綴理「ん?」
さやか「やっぱり一旦その…曲は待ってもらって……」
さやか「じゃあせめて保留で!私の心の準備が出来てからでお願いします……!!」
綴理「準備、いる?」
さやか「要ります!いるんです!!」
綴理「じゃあ……曲が出来たら聴いてね」
さやか「はい、もう分かりましたから…綴理先輩の気持ちは伝わりましたから……」
綴理「良かった。……ねぇ、さや」
さやか「はい?」
綴理「まだ、かほ達が羨ましい?」
さやか「え?あ……」
綴理「うん、大丈夫になったね」
さやか「はい、流石です!綴理先輩!」
綴理「褒められた」
さやか「はっ!そうです、急いで別荘に戻って早く花帆さん達に謝らなくては……」
綴理「………」
綴理「その事なんだけど、さや」
さやか「はい?」
綴理「ここまでの道順覚えてる?」
さやか「いえ、私は部屋を飛び出してからとにかく歩いてきたので…スマホも部屋に忘れてきましたし」
さやか「ま、まあ…歩けばいつかは辿り着きます」
綴理「それに、安心したら眠くなってきた…お腹も空いた……」
さやか「ええ!?」
綴理「お菓子あるから一緒に食べよう」
さやか「どうしてスマホは無いのにお菓子は持って来てるんですか!?」
綴理「お腹空くと思って……おやすみ」
さやか「真夏の砂浜で寝ないでください!せめてこっちの影に…」
綴理「ありがと、さやも一緒に寝よ〜」
さやか「だ、ダメですよ早く別荘に戻らないと…きゃっ!?」
さやか(眠気が…昨日ろくに寝てないせいで!)
さやか「ちょっとだけ…ですからね……」スー
綴理「うん。おやすみ、さや」
梢「そう思っていた時期が私にもあったわ」
慈「まさか昼になっても帰ってこないとはね…大丈夫?2人ともどっかで倒れてない?」
梢「2人は後で探しに行くとして……時間が経ったお陰で、なんとか昨夜のことを聞き出せたわね」
慈「めっちゃ頑張ったよね私達!?でも、めぐちゃんはあんまり関係ない話かな〜充電回復中のるりちゃんはまだ寝てるし」
梢「そうね。いえ、私と綴理の歌詞の方向性で喧嘩したと聞いても正直どうすればいいのか分からないのだけど…」
慈「とりあえずこの花帆ちゃんをどうにかしたら?」
梢「ええ……」
花帆「梢センパイ、ごめんなさい……あたしのせいでスクールアイドルクラブが!」
梢「お、落ち着きなさい?さやかさんは戻ってくるわ、そうしたらちゃんと謝れば良いのよ」
花帆「でも……」
梢「それに、花帆さんは私達の曲を自慢したくて言い過ぎてしまったのでしょう?確かに泣かせてしまったのは悪いけれど、あなたに褒められるのは私も嬉しいわ」
花帆「う……そう、ですか?」
梢「ええ。でもそうね…私と綴理では、歌に込める気持ちも、表現の仕方も全く違うもの。比べても意味がないかもしれないわ」
梢「さやかさんがそれを気にしているとは、私も思わなかったけれど」
慈「でもその辺のフォローは綴理達の問題だからねー」
梢「正直不安だけど、まあそうね」
花帆「あたし、梢センパイが書いてくれる歌詞が好きで。つい自慢しちゃって」
梢「それは…私が花帆さんに貰ったものを、歌で表現しているだけだもの。あなたに気に入ってもらえるならそれ以上の喜びは無いわ」
花帆「……お、大げさですよ〜!」
慈「あ、ちょっとテンション戻った」
梢「でも、そうね。確かに偏っているのかも」
花帆「え?」
梢「あなたはまだ知らないと思うけれど、私はちょっとだけ素直な表現が出来ないところがあって……」
梢「だから歌詞もつい楽しい事ばかり書いてしまうのかもね」
花帆「梢センパイが結構遠回しなのは知ってますけど……」
梢「えっ」
花帆「えっ?」
梢「と、とにかく!私は綴理みたいに心の内を明かすような歌詞は書きにくいから…やっぱりあの子には、それに寄り添ってくれる後輩が必要なのよね」
花帆「それって、あたしじゃ梢センパイに寄り添うには頼りないって事ですか……!?」ウルウル
梢「違うわよ!?まだ結構ネガティブねあなた……」
花帆「じゃあ、もしいつか梢センパイみたいな素直な歌を書いたら、ちゃんとあたしに教えてくれますか?」
梢「え、ええ、別にそんな予定は無いけれど……」
花帆「本当ですか?梢センパイ、こんな歌詞はかっこ悪いーって隠しちゃいそうですもん」
梢「花帆さんからの信用がなくて悲しいわ」
花帆「あたしは梢センパイの歌なら、楽しい事でも悲しい事でも一緒に歌いたいですから!そのためならいくらでも頑張れます!それだけです!!」
梢「ふふっ…やっぱり、当分は楽しい歌ばかりになりそうね」
花帆「へ?どういう意味ですか?」
梢「今の私には、この眩しさを表現するので手一杯ということ」
花帆「?」
梢「……あなたのお陰でね」ボソッ
慈「え、そこちゃんと言わないとか信じらんない……」
梢「……」
慈「……」
梢「それでは!私は綴理達を探しに行くから。慈?瑠璃乃さんをよろしく、良いわね?」
花帆「あ、待ってください、あたしも探します!」
慈「まったくー、るりちゃんのための合宿なのにみんな酷いよね?」ナデナデ
瑠璃乃「んん……めぐちゃん?」
慈「あ、起きた。大丈夫?」
瑠璃乃「うん…でもルリ、花帆ちゃん達に何も出来なくて……」
慈「そこは気にしないの!花帆ちゃんは梢がどうにかしたし、多分綴理も大丈夫でしょ。今年はちゃんと先輩やってるみたいだし」
瑠璃乃「そうかな……」
慈「それに充電切れたってことは、一晩中友達に付き合ったんでしょ?えらいえらい」
瑠璃乃「えへへ……」
瑠璃乃「うん。2人とも大好きなんだよ。自分のユニットも…先輩も」
慈「るりちゃんは……」
瑠璃乃「ん?」
慈「ううん、なんでもない。でも今のユニットが好きなのは、綴理も梢も一緒だよ」
瑠璃乃「……」
慈「まだ眠い?もうちょっと寝る?」
瑠璃乃「ううん!起きる、練習する!ルリまだやる事がたくさん残ってるから」
慈「そっか…そっか。るりちゃんは頑張り屋さんだね」
瑠璃乃「誰かさんに追いつかないといけないもんねー」
瑠璃乃「やったー!めぐちゃん大好き!天使天才!!」
慈「ふふーん」
慈「……カッコつけてるのは、私も一緒か」
瑠璃乃「ん?」
慈「ううん、練習…というかまず全員揃って朝ご飯かな…?行こっか、るりちゃん」
瑠璃乃「……あのね、めぐちゃん!」
慈「ん?」
瑠璃乃「本当は!ルリの一番大好きな先輩は、もうずっと前から決まってるから!その人の事なら2人に負けないくらい語れるかんね!!」
瑠璃乃「それでその人と、楽しい楽しいユニットを作ってやるんだから!絶対!」
慈「……」
瑠璃乃「と、というわけで着替えてくる!じゃあ後でね!」バタバタ
慈「……」
慈「……るりちゃん。私は、」
慈「うわっ!?な、何!?」
瑠璃乃「大変!ヘルプミ!綴理先輩も梢先輩も花帆ちゃんもさやかちゃんもみんなスマホ部屋に置いてってる!」
瑠璃乃「ここ結構広いけど、みんな迷子になってたらどうしよ!」
慈「誰か1人くらい連絡手段持ってってよ…もう、よし!探すよるりちゃん!」
瑠璃乃「アイサー!」
慈「……ん!」
瑠璃乃「え?」
慈「私達まで離れて迷子になったら困るから…手、はい」
瑠璃乃「……!うん!」
慈「じゃあ行くよ!ハロめぐ隊、出動!!」
瑠璃乃「おー!!めぐるりの力を見せてやるぜ!」
1年生組はやっぱり可愛い
目の前でこずかほにいちゃいちゃされるめぐちゃん想像すると草
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